ふりむくわけにはいかないぜ

生きてる日々の色々なことをただ記しています

読書ふたたび

10年近くぶりに文庫本を買おうと思い
実際に買うことができた
そして読み終えることができたのは
長男のお陰だ。


10年近くまえ、酷い鬱になった。

仕事を休みだしたその頃から
半年しっかり休職し、復帰して
だいぶ調子が戻っても
活字を読みたいと思えなくなった。

あんなに活字中毒だったのに。


何なら

床に臥してばかりの頃より

あるいは

その前の元気なようで窮屈だった頃よりも
ずっと楽に生きられるようになった

そんな最近でも
仕事以外で字を追うのは
マンガ、雑誌、スマホくらいで充分だった。


それが、やっぱり本が読みたいと思えたのは
長男のお陰だ。


長男はネットで小説を披露している。

さすが我が息子。

私も若い頃に
ネットでは無いけれど
小説を書いたり
エッセイのようなものを書いていた。


で、長男の書く
その小説を読ませてもらううちに

やっぱり物語が読みたい
たくさん読みたい

と思えるようになったのだ。


それは

私も何かを書いて形にしたい

という思いにも繋がっている。

もちろん簡単な事ではないし
叶う確率はほんの少しでも
思うのは自由。

長男と私で

同じ年に賞を取ったらすごい話題だよね!

と言い合っている。



幼い長男が
初めて読めるようになった平仮名は

こ ど も の と も

だった。

毎月、保育園に届く絵本を楽しみに
そして寝る前にそれらの本を読んでもらう
読んでやることを
母子ともに日々の楽しみにしていた。


そのせいか、長男は本当に本好きに育った。
好きなジャンルは全く私と違うけれど。

次男はというと

ご多分に漏れず
一人目に比べたら読み聞かせも手抜きとなり
本の虫にはならなかった。

小説よりも漫画が好きな男子に育ったが

獣の奏者エリン

を読み終えたりもするので
潜在的な才能はあるようだ。


いま、しばらくぶりの文庫本に触れながら
自分ではない人の人生に触れながら

自分と息子たちの濃密だった時間に
思いを馳せている。

また本が読めるようになって良かった。


息子たちが巣立っても
私はたくさんの息子たち、娘たちの
人生を見ていくことができる。


そして
いつか私自身の人生の
記録を残すことも
きっと、出来ると思っている。